■豆腐ようの―酒・肴・料理[1]
今日は[散歩で写真]はナシです。酒の肴です。
いきなりですが、[豆腐よう]って知ってます?
知っている人は「ああ、あの沖縄のヤツね。珍味の・・・」
そーです。あの珍味のヤツです。先日沖縄からの仕事の帰り、
空港売店のみょ~に艶っぽい、目のパッチリした
婆さんの老人力に負けて、思わず「じゃ・・・これ」と買ってしまいました。
「これもおいしいのよん」 「はいこれもくらさい、、、」と、
5年ものクースー(泡盛の古酒)と一緒にハイお買い上げ!!
とっ、いう訳で、(豆腐よう) 知らない人のために・・・
「豆腐よう」とは、ハイ 「豆腐よう」とは!
豆腐を陰干しして水分を取ってから、泡盛と紅麹(べにこうじ)を混ぜた漬け汁に入れて数ヶ月間じっくり熟成させたもの。
で、非常に栄養価の高い発酵食品。
古くは琉球王朝の王侯達の間でもてはやされた珍味らしい。
庶民の口にはとてもとても手に入らない高価なものだった。そーな。
まっ、今や庶民の僕が食べられるんだから幸せな時代といっていいんじゃないかと・・・
おや?30年ちょっと前に沖縄でトライしたあの癖のある味とは大分違うようだぞ・・・
あの時は20歳そこそこだったからそう感じたのかな?
それともおじさんになったから美味しく感じるようになったのかな?
ということでまずは何といっても口当たりです。
滑らかなクリームチーズとピーナッツバターのような舌触りを感じる。
でもって肝心の味はと言うと・・・ん~ん。オイピー。この言葉しか思い浮かびません。
香りはほんのりと泡盛のニュアンスを含んだ発酵食品独特の癖(個性)がある。
「この癖がたまらんです。」とある人が言ったのを覚えている。
この場合その人が言った癖は豆腐ようではありません。念のため。
ちょっとだけ危ないほうの癖です。
でも、たまらんヨ~ 美味しいヨ~ 豆腐ヨ~
お~っと韻を踏んでる場合じゃない!
本題に戻ります。
ツンとくる発酵臭は安物の酢のツンとは違うのであります。
とにかく一口では言い表せない複雑な味わいです。
歴史の奥深さを感じる。
もうひとつ、最近の食品は健康ブームを反映してか嬉しいことに減塩なのである。
なのでこいつも減塩ですので、高血圧の方ご安心を。
さてさて、もう一口。爪楊枝で豆腐ようをちょこっと口に運ぶ。
続いて35%クースーのロックを一口。
「クーッ うまっ。合うね~」 こういう珍味は本当に癖になる。
一度はまったらやめられない。
クースーもまろやかで豆腐ようとの愛称は抜群だ。
こうしてまたひとつ、僕の舌は珍味の奥深さを憶えていくんだなあとなんだか嬉しくなった。
食わず嫌いの人たちより楽しみが多いんだからおじさん幸せ。
あっそうそう、みなさんこれぞ美味しいという珍味があったら教えてくださいね。
ついでにお酒も。
by mys27
| 2007-04-28 17:29
| ◎酒・肴・料理